うさぎとの出会い
もともと犬が好きで動物関係の仕事に就いていたわたしがうさぎと出会ったのは
職場の人から「里親を募集しているうさぎがいる」と聞いたのが始まりでした。

「ロッタ」と名付けたそのうさぎはとても人懐っこい子で、手を差し出すとペロペロなめたり
部屋の中のどこかに行こうとするとついてきたり、家に誰が来ても寄って行ったりしていました。

「うさぎってなんてかわいいんだろう・・・・」

お迎えする前に持っていたうさぎのイメージを、みごとにロッタに覆されました。


ロッタをお迎えしてから2か月半後くらいに、また里親を探している子の話を聞き
その時点でうさぎの魅力にはまっていたわたしは、その子も迎えいれます。

その頃うさぎの話をたくさんしていたのだと思います。
職場でもすでに、「うさぎと言えばわたし」みたいな感じにもなっていました。

日々その魅力を感じて、同僚とも「いつかうさぎの店をしたいね」という話もして
生活の第一優先が「うさぎ」でした。



喪失と、その後の決意
ただ、「かわいい」と思っていただけで飼っていたわたしは
ロッタをお迎えしてから8か月後、
ある無知さからロッタを亡くしてしまいます。

後悔してももう遅く、
「あれをしなければよかった」
「これをしておけばよかった」
と強く思っても時間は戻りません。

それまでの人生でいちばん悲しい出来事でした。


それから1年くらいかけてようやく、とても苦しくなるので言えなかったロッタの名前を、
少しずつ口にすることができるようになりました。

わたしに正しい飼育知識があれば、ロッタはもっと長く生きることができたはずです。


火葬をお願いしたときに、享年9か月というロッタの年齢を聞いたお坊さんが何気なく言った
「早かったですね」
というひとことが、ぐさりと胸に突き刺さりました。

あんなに素直でかわいい子だったのに、わたしがお迎えしたばっかりに。


強かった悲しみも、時間とともに和らいでいくのですが
それと同時に、『わたしと同じような想いをする飼い主さんが少しでもいなくなるように』
「その時点で正しいと言われるうさぎの知識を伝えられる存在にならないといけない」と、
その先に目指すものが固まっていました。
 


うさぎ専門店での修行
それからしばらくして、愛知県にある『うさぎの丘』と
三重県にある『ロップロップランド』でうさぎの勉強をさせてもらうという
とても幸せな環境に身を置くことができました。


その期間に関わった一流の方たちの仕事ぶり・考え方を身近で見ることができたのは
ほんとうに大きかったと思います。

その修行中に経験したことが強い土台を作ってくれ、できることも増やしてくれたので
とても感謝しております。



ろっかオープン
愛知と三重で計3年の修行のあと、2017年4月25日、
地元福岡の大野城市で念願のうさぎ専門店をオープンしました。



店名のろっかは、いろいろな想いを込めて名付けました。

由来を書くと長くなるのですが、以前のブログでそれを書いていたものがあるので
そちらのリンクをご案内しておきます。

2017年1月5日のブログ『店の名前』

2021年3月5日のブログ『名前の由来☆』



ろっかについて
どれだけ時間がたっても、ロッタを亡くしたときの想いとその後の決意という
初心を忘れないような店であり続けたいです。

頼れる存在であることを目指して常に精進を続け
謙虚にして驕らずにろっかという店を運営していく所存です。


そして、いちばん最初にロッタが教えてくれたように
うさぎと暮らす喜びをみなさまと一緒に分かち合ったり
魅力を広められるような店でもありたい、と思っております。


 うさぎ専門店ろっか 店長
   田中 拓馬